コールド材と6F材
今日はコールド材と6F材の話をします。
コールド材というのは「冷間圧延材」、ミガキ材とかフラットバーとも呼ばれる材料です(英語のcold rolled=冷間圧延が「コールド」の由来ですね)。たとえば10ミリ×20ミリの四角い出口から、トコロテンのように鉄やステンレスを引き伸ばして作る、そんな作り方の材料です。
一方の6F材は、六面を切削加工した材料。6つの面すべてにフライス加工を施して、寸法精度と直角がきちんと出ています。
値段だけで言うと、圧倒的にコールド材のほうが安いです。単に全長をちょん切って穴を開ける程度の加工なら、大変安価でいい品物ができるんですね。なので設計者さんは──これは昨日も実際にあったことなんですけれど──コストを下げようとして、コールド材指定で依頼してくることがよくあります。
ですけれど、コールド材には弱点があります。写真のように、たくさん削ると「反ってしまう」んです。材料の中に残った応力のしわざですね。
じゃあ何ミリ反るのか? これが実際のところ、削ってみないと分からない。意外と削っても反らないときもあるんですよ。「反るだろうな」と思って削ったら、ちょうどいい感じに元に戻った、なんてこともある。でも、基本は「反る」と考えて間違いないです。
なので、反っても全然問題ない製品であれば、コールド材が一番お得な材料。逆に、精度が要る製品なら、六面を削って応力の影響を減らした6F材を使うのが一番安心だと思います。
今日はコールド材と6F材の話でした。